五月花形歌舞伎

keichen

2010年05月18日 17:08

今週から東京に来ています。
5年ぶりくらいに、半年以上続けてウィーンに
滞在していました。
久しぶりの東京ですが、こう年に何度もあちこち
行ったり来たりしていると、ギャップをあまり感じ
なくなる、というか、すっとその地になじんで
いってしまうような感覚があります。


さて昨日は、ひょんなことからチケットをいただいて
歌舞伎を初観劇してきました。
改修工事のため閉まってしまった歌舞伎座から、
新橋演舞場へ引っ越しての初の公演中だそうです。
海老蔵さんや染五郎さんなど、僕でも名前を知って
いるような有名な役者さんも出演の舞台。

恥ずかしながら、これまでに歌舞伎を観たことが
なく、初めての観劇にワクワクドキドキだったのですが、
いや、素晴らしかった!!
ワグナー級に長い(笑)公演時間でしたが、集中力が
途切れることなく観ることが出来ました。

せりふ回しの音楽的なことや、それが美しいだけ
でなく迫力のあること、三味線一丁であれだけ
多様な音色が奏でられること、所作の美しさ、
キメのかっこよすぎること、会場との掛け合いの
楽しさ、舞台美術の特異さ、等々、いろんなことを
感じ、考えつつ、舞台を堪能した充実した時間でした。
いろいろ感じたことのなかでも、こんなに素晴らしい
伝統の舞台芸術が日本にあること、そしてその
研ぎ澄まされた技や深い芸術性を、とても近くに、
生活の中の感覚を通じて感じられること、
この2つは続けて考えていきたい大きなテーマに
なりました。

能・狂言や文楽など、まだ出会えていない日本の
伝統芸能・芸術があるので、意識的にならねば
と思ったフエフキトグチでありました。

いや、ほんと、素晴らしかった。

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